アーセナル対ビジャレアルの第2戦は
ビジャレアルの逆襲が始まりましたが
終盤にドラマを見せたアーセナルが0−0のまま
試合を終え、合計1−0で決勝進出を果たしました。
ホームのビジャレアルはリケルメ、ソリン、
フォルランはやはり健在。しかしホセ・マリはベンチに
置いてメキシコ人選手フランコを先発起用し
出場停止のタッキナルディの代わりにホシコがスタメン出場。
またGKビエラが戻ってくるはずでしたがコンディションが
良くないらしく前回と同様のバルボサです。
一方のアーセナルはアンリやリュングベリ、セスクに加え
サスペンションを明けたレジェスも戻って来ました。
そしてセンデロスが負傷のため
キャンベルもついに復帰です。
はエースで主将のアンリをトップに置き
少し下がった位置にリュングベリ。
さらにユベントス戦で目覚しい活躍を見せたセスクもやはりいて
そしてレジェスが出場停止ですが、ピレスも出場です。
一方のビジャレアルはGKビエラが出場停止で欠き
ゴンサーロ・ロドリゲスがまたも負傷で不在ですが
アルゼンチン代表の中心選手リケルメ、ソリンが顔を並べ
2トップにはエースのフォルランとホセ・マリがいます。
前半9分。
アーセナルはフラミニがハムストリングを負傷し
早くもクリシと交代とアーセナルにっては幸先の悪い展開です。
前半14分。
フランコがこの試合早くも2回目の右足ミドルシュートは
これもまた大きくゴールの上へと越えていきます。
序盤は1人ミスが目立つフランコは緊張からか
どうやらまだボールが足についていない様です。
前半18分。
ビジャレアルの止まらないパス回しの中
リケルメが左サイドから低いクロスを入れ
ゴール前のセナが右足ワンタッチで後ろへと戻します。
そしてソリンが右足で低いシュートを打ちますが
これはGKレーマンがキャッチ。
前半30分。
ビジャレアルがFKを獲得。
そしてリケルメがゴール前でバウンドするボールを送り
右から飛び出び込んで来たソリンが右足を出しますが
これは届きませんでした。
しかし神出鬼没のソリンの特徴を生かした面白いプレーです。
前半38分。
フォルランの見事なサイドチェンジのパスを受けた
ハビ・ベンタが右サイドからの速いクロス。
そしてゴール前にまたもソリンが現れますが
これも惜しく届きませんでした。
前半41分。
右サイドから再びハビ・ベンタがゴール前へとクロスを入れ
今度はフランコの低いヘディングシュート。
しかしこれはGKレーマンが足に当てて、
なんとか危機を防ぎました。
前半ロスタイム。
ビジャレアルは再びFKを獲得し
リケルメがゴール前に立つフォルランを狙った右足のシュート。
そしてフォルランが直前でしゃがみ、その上を通過しながら
落ちるシュートはGKレーマンも取りこぼし
そのこぼれ球を狙ってさらにソリンが飛び出して来ますが
直前でレーマンが抑えて守り切ります。
それにしてもビジャレアルが相変わらず
面白いアイディアを魅せます。
そしてこのまま0−0で前半終了。
“自慢の攻撃力で得点を狙う”とベンゲル監督が語っていた
アーセナルですがそれどころでは無くシュート数はここまで0本。
あのアンリもらしいプレーが見られず
インテルのアドリアーノの時もそうだった様に
やはりこのスタジアムの独特の雰囲気と
それに後押しされた堅いディフェンスに苦戦しています。
そして序盤は最後の所で攻撃が噛み合わなかったものの、
リケルメの1本のパスからリズムを作りだした
ビジャレアルはその後に圧倒的に試合を支配し
このままでは得点も時間の問題に思えるほどです。
ちなみに後半開始直前にはアルゼンチン代表の
ユニフォームを来た人物がピッチへと乱入。
持っていたバルセロナのユニフォームをアンリの首へかけた後
取り押さえられました。
どうやら乱入で有名なジミー・ジャンプ氏で
確か昨季もレアルにいたフィーゴにバルサのユニフォームを
叩きつけていった様な記憶がかすかにあります。
今回はアンリにバルセロナへ来て欲しいという
アピールだったみたいです。
そして何も無かった様に後半がスタートです。
後半3分。
右サイドギリギリからハビ・ベンタがまたも素晴らしいクロス。
しかしフランコの強烈なヘッドはゴール右に外れます。
そして信じられないといったフランコは両手で抑えたボールに
どなりつけて責任転嫁してる姿がなんか憎めません。
後半9分。
右サイドのスローインからやはりハビ・ベンタが
右足ダイレクトでクロスを放り込みます。
そしてゴール前ニアサイドへと飛び出してきた
フランコが再びのヘディングシュート。
しかしこれもゴール右上へと越えていきました。
後半18分。
ビジャレアルのベジェグリーニ監督は
ここでホシコを下げホセ・マリと投入。
FWをさらに1枚増やします。
後半20分。
フォルランからのパスをペナルティエリア内左の
フランコがヘッドでDFをかわし、GKレーマンが飛び出てきた中
再びフォルランへと戻します。
しかしフォルランの右足のシュートは、レーマンがさらに間合いを
詰めてコースを消した成果もあり、ゴールのわずか右上。
しかしゴールは無人だっただけにフォルランも頭を抱えます。
後半23分。
アーセナルDFの間にひるまず飛び込んだソリンが
押し出したこぼれ球をペナルティエリア内左のフランコが確保。
そして右足のシュートがゴール右上へとついに突き刺しましたが
これはフランコのオフサイドでした。
そしてここまでエースのアンリはDFページャが良く抑え
セカンドボールもすべて拾っている
ビジャレアルが一方的な試合を続けていますが
さっきのフォルランのチャンスに続きこのぬか喜び以来、
パスミスも増え、少し緊張の糸が切れた感がありました。
後半24分。
アーセナルのベンゲル監督は
ここでレジェスを下げてピレスを投入。
母国スペインへと凱旋したレジェスですが
見せ場はありませんでした。
そして残り時間も見えてきた為か
リュングベリもドリブルで頑張りを見せ始め
セカンドボールも少し拾える様になって来た
アーセナルが対等にパスを回せる様になります。
そして重たい時間帯が続き後半37分には
ペジェグリーニ監督はアルアバレナを下げて
ロヘルを投入したりもしますが
アーセナルもまた最後の粘りを見せます。
後半44分。
左サイドのソリンがクロスボールを入れるビジャレアルは
ホセ・マリがゴール前でクリシに倒されて
ここに来てなんとPKを獲得。
そしてこれは蹴るのはやはりリケルメでボールに
キスをし祈りを込めてセット。
しかしゴール右へと狙った右足のシュートは
GKレーマンが見事に読みきって防ぎ
こぼれ球から試合は続く中、リケルメはその場に立ち尽くします。
そしてロスタイムもショックから呆然とした姿を
アップで映し出されるリケルメ。
そんな中アーセナルはこの試合初めてゴール前でのチャンスが
訪れますがGKバルボサが今日は的確な判断で守りました。
しかしこのまま0−0で試合終了。
合計1−0でアーセナルが決勝へと駒を進めました。
リケルメは誰とも関わらずそのままピッチを去り、
今日はらしいプレーを見せたソリンや多くの見せ場を
つくったフランコは涙を流しています。
一方のアーセナルはやはり今日の立役者GKレーマンを
みんなで祝福し大喜びです。
ビジャレアルは王様リケルメの才能を活かして
構成されたチームだけに、この結末はやはり残酷です。
繊細な心を持つリケルメにとってもショックでしょうが
立ち直ればアルゼンチン代表としてのドイツワールドカップでは
さらに奮起してくれるかも知れません。
そしてここで敗退したものの多くの強豪を倒してきたのは
やはり伊達では無いというを今日の試合では見せてくれたし
少ない人口だからこその一体感や素晴らしい雰囲気は
とても良く伝わって来ました。
そしてこれでチャンピオンズリーグでの
10試合連続無失点記録を成し遂げたアーセナル。
今日は嵐が過ぎ去るのを待つのみでしたが
GKレーマンの好プレーが最後にはすっぱりと勝負を決め
弾みのつく形で決勝へ進出できたのはやはり大きいでしょう。
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